2018.06.04
パッシブ設計を取り入れる~自然光~
こんにちは!
氷見市で最近美味しいラーメン屋さんを
発見した佐伯です。
(あっさり系が好きな方、教えます♪)
皆さん、「パッシブ設計」という言葉を
聞いたことはありますか?
パッシブ設計とは、太陽光や風、水や地熱といった自然エネルギーを
利用してお家の環境を快適にする仕組みのことを言います。
昔からの先人の知恵で、自然のエネルギーを使うため、
環境への負担もかかりません。
この、「自然と寄り添う工夫」は昔から日本家屋にも
すだれやひさし、深い軒、縁側など取り入れられていました。
自然光を取り入れる
自然光を利用するには、季節によって変わる、
太陽の光が入り込む角度を知る必要があります。
北陸の場合、夏至の太陽高度は77.05度、
冬至の太陽高度は30.25度といわれています。
つまり、夏の高い位置からの陽射しの熱を遮り、
冬の低い位置からの陽射しの暖かさを取り入れる工夫が必要です。
その役割を担っているのが、「庇(ひさし)」です。
庇を長く(軒を長く)することによって
夏の強い日差しは遮り、冬の柔らかな陽射しは
室内の奥まで届ける等の効用があります。
また、南側の窓の前に「落葉樹」を植える
という方法もあります。
夏は落葉樹が陽射しを和らげてくれますし、
冬になると葉が全て落ち、陽射しが入るようになります。
いかがでしたか?
昔ながらの日本家屋には自然のエネルギーを利用する
仕組みがあるのです。
現代においても、お家のデザインとの兼ね合いも考慮して、
取り入れられるところは取り入れて、
エコで快適な住まいにする工夫をしてみるのもいいと思います♪
是非参考にしてみてください。
家元ではこうしたパッシブ設計を取り入れた間取りの
ご提案もいたします。
お気軽にご相談ください。
モデルハウスのご来場予約はコチラからどうぞ。
2018.06.01
建築:長さの単位
こんにちは。
夏が来る前に、脱ぽっちゃり系
新人ディレクターの竹内です。
本日は、
建築業界で使用されている
長さ・広さを表す単位について
お話します。
長さ・広さの単位には、苦手意識がありませんか?
あと半間欲しい、3尺伸ばそう。
なんて言われても、
初め、どれくらいなのか見当もつきませんでした。
徐々に分かるようになってきたので
アウトプットさせてください!
日常的に使用しており、
なじみの深い、長さの単位は
mm(ミリメートル)
cm(センチメートル)
m(メートル)
km(キロメートル)
以上が挙げられますねよ。
建築業界では、
主に、mm(ミリメートル)が使用されていて
それを、【寸・尺・間】などで表します。
これを『尺貫法』と言います。
尺貫法とは、
メートル法が制定される前に
日本で使われていた、長さや面積などの
単位系の1つです。
一寸法師は、日本昔話で
皆さん、ご存知かと思います。
小指くらいの小さな男の子が、都に出て、
鬼を退治する愉快なお話ですよね。
そうなんです!
一寸とは、尺貫法で長さが表されているのです。
1寸=約3cm
つまり約3cmの勇者冒険物語が
日本昔話一寸法師ってことなんです。
また、住宅を設計する際に、
基準単位となる、寸法のことを
『モジュール』と言います。
日本建築で古くから多く使われてるのが、
『尺モジュール』です。
尺モジュールは、
3尺=半間(910mm)を
基準としています。
以下が、使用される単位です。
1寸= 約30.3mm 約3cm
1尺= 約303mm 約30cm
1間= 約1820mm 約182cm
となっております。
広さを表すものとして
【帖・坪】は、よく聞きますよね。
こちらは、
1帖= 910mm(=半間)×1820mm(=1間)
1坪= 1820mm(=1間)×1820mm(=1間)
になります。
通常、トイレは1帖です。
つまり、トイレ2つで1坪ってことになります。
ここは、何帖?何坪?
っと聞かれたり、聞いたり
することがありますよね。
予備知識として、
覚えておいて損なしです!
FacebookやInstagramも定期的にアップしております!
お家づくりに役立つ情報や暮らしの知恵まで
皆様に楽しんでいただける内容になっております。
こちらもご覧になってみてください!
2018.05.21
上棟式で「おかめ」を飾る深~い理由
こんにちは!
皆さま、新築の現場で「おかめ」が飾られているのを
見たことはありませんか?
なぜおかめさんを飾るのか、それには深~い理由があります。
今からおよそ750年前、
高次という腕がいいと有名な棟梁とその妻 阿亀(おかめ)が住んでいました。
高次は強い信念を持ち、腕も優れ、
また妻のおかめはふっくらとした顔立ちのとおり、心優しく夫を助け、
夫のまわりに集まる人には隔たりなく接したので高次の人望は高まるばかりでした。
そのころ、当時の名僧 義空上人(奥州藤原秀衛の孫)が
千本釈迦堂の本堂を建立することになり、高次が大工工事の棟梁に選ばれました。
高次の力で大工工事は着々と進んでいきましたが、高次はある失敗をしてしまいます。
寄進された大切な4本の柱のうち1本を誤って短く切り落としてしまったのです。
めでたい上棟式を目前にひかえ、柱さがしに奔走しましたが良いものが見つからず、
高次は思い悩んでいました。
妻のおかめはいち早く状況を察し、事態の解決を願って昼夜の祈りをはじめました。
ある朝、おかめは御仏から思いつきを授かります。
「短くなった柱はどうにもできないから全部の柱を短く切りそろえ、
その柱の頂上に(ますぐみ)をつけてその短所を補えばいいのでは」と、
夫である高次に提案したのでした。
高次にとってこのひと言がまさに救いとなり、事態を乗り越え、
ゆるやかな屋根、どっしりとした安定感をもった骨格が見事にできあがったのです。
そして、厳粛なる上棟式が行われました。
この日を楽しみに境内は人で溢れました。
しかしこの素晴らしい日に、高次は悲しみと喜びで涙が止まりませんでした。
誰よりも喜んでくれるはずのおかめはこの日を待たず自らの命を断ち
御仏のもとへと旅立っていったのです。
夫高次の成功のため本尊さまに対して
「苦難が解けて工事が進展するならば私の命はおしみません」と
秘かに誓願をかけたからです。
義空上人は夫の名誉に命を捧げ、貞淑で才智に長けたおかめの徳を讃えたのです。
そののち、建物の新築や改築のとき施主と工事関係者は、
上棟式にはともに工事の安全を祈り、
祈願の「おかめ面」「おかめ御幣」を飾るようになりました。
おかめは、「美人」「女徳」の象徴として、女一代の災難を転じて、
幸福をもたらし、良縁、子授け、夫婦円満などに功徳が大きいのです。
いかがでしたか?
上棟式や地鎮祭ではいろんな風習がありますが、
その一つ一つには意味があり、由来があるということに
感動いたしました!
これからおかめを見かけたら、この夫婦のお話を思い出してみてください。